はじめに
大学で研究をしている管理者が、思ったこと、感じたことを、考えたことをそのまま書いているブログです。
研究者というと固い印象がありますが、そんなことは全くありません。 いうまでもありませんが、写真は私ではありません。高校時代に日本史を選択した人ならわかるかな? カテゴリ名はその時のインスピレーションでつけているため、内容と対応していない可能性が高いです。 ■ 道楽としての学問: 学問や研究、大学のことについて書いています。本職のはずなのに、ここがいちばん自信ナシ。 ■ 本日のランチ: 食に関することを書いています。ランチだけとは限りません。やはり食は生活の中心ですね。 ■ 生きものたちの部屋: スポーツ観戦などに関することです。人間ってスゴイと感じること、多いです。 ■ 美の存在と発見: いろいろなところで見聞したことをつれづれなるままに書いています。 ■ その他: 上記以外の内容です。数が多くなかったカテゴリーを整理して「その他」にしてしまいました。 □ ライフログ: 最近読んだ本のリスト。ただし、研究関係の専門書は除く。 カテゴリ
以前の記事
2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 2004年 06月 2004年 05月 最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 12月 17日
本当に久々で恐縮この上なく・・・。 さて、今週はトヨタカップ(正式には確か「FIFAクラブワールドチ ャンピオンシップ トヨタカップジャパン2005」とかいうらしいが、ど うも去年までの名称である「トヨタカップ」と言ってしまう・・・)が開 催されており、毎日のようにサッカー観戦を楽しむことができる。 サンパウロのしたたかさも、リバプールの強さももちろんすばら しかったが、やはり印象的にはカズに尽きる。 若い頃でも、プレースタイルは決して華やかではなく、むしろ格 好悪いほどに泥臭いもので、欧米のスター選手がすれば華やか に見えるドリブルやフェイントも、彼がやると、どうしてこれほどと 思えるほどに泥臭かった(もちろん活躍の華やかさは否定できな い)。すごいけど、どこか変な人という印象を持っていたように思う。 個性的なファッションセンスも、そうした「変な人」という印象を強 める要因になっていた。 メディアは、「カズのシドニーFC移籍により、リバプールとサン パウロ以外の試合が商業ベースに乗った」とか、「(マニアではな い)一般のファンにとっても、カズがいるシドニーFCに肩入れする ことでこの大会を楽しめるようになった」とか、「すでに全盛期を過 ぎたカズの獲得は、選手としての実力以外の面を評価したものな のではないか」とか、いろいろ言っているようだし、実際、ある程度 そうした要因があることは否定できないのだが、それでもなお、昨 日の試合のカズは格好良かったと思える。 現状では、カズのプレーのレベルは決して高いわけではない。し かし、同じように、世界中のほとんどのサッカー選手の実力は、リ バプールやサンパウロでレギュラーを獲得するほどの高いレベル にはないだろう。それは、どんな世界でも同じだと思う。レベルの高 い一部の者と、そうではない大多数の者がいて、スポットライトが 当るのは一部の選手だが、光の当らないところで努力を続けてい る選手はたくさんいる。そういう選手たちの努力自体は、スター選 手の努力と同じだけの価値を持っているはずだ。 今回2試合に出場したカズは、かつてがどうだったかはさておき、 現状ではトップ選手の実力はない。しかし、かつてと同じくらい「泥 臭い」プレーを、「格好悪い」ほどひたむきに繰り返すカズは、他の 選手にはない輝きを見せていたように思う。開催地が日本で、カズ が日本人だからという理由を超えて、カズに声援が送られるだけ の理由があったように思う。そして試合終了後に見せたあの清々し い表情は、「カズ、格好いいじゃないか」と思わせるものがあった。 かつての、「どこか変な人」という印象はどこにもなかった。 多くのサッカーファンは、スター選手の華やかなプレーと同じく らい、凡庸な選手の奮闘にも、きっと心を打たれるのだと思う。だ からこそ、弱いチームにも、決してそのチームを見捨てることのな いサポーターがたくさんいるのだと思う。 中継している媒体が日本の放送局なので、どんなプレーをして も決してカズのことを悪くは言わないのだが、昨日のカズのプレ ー自体が決して良いものではないことは、ある程度サッカーを観 戦した経験のあるファンには明らかなことであったように思う(年 齢を考えれば奮闘している、という見方はもちろんできようが・・・)。 昨日の試合自体も、本来であれば、アルアハリが圧勝してしかる べき内容だったと思うし、シドニーFCの現状のレベルを見れば、 この大会の形式を来年以降再考するべきだ、という議論がサッカ ー関係者やマスコミ等から提起されても仕方のない面があるよう に思う。 しかし、オリンピックを見れば明らかなように、レベルの差がある 選手が、同じグループで戦うというケースはざらにある(サッカー は予選があるので、相対的な実力差は小さくなるが)。それに対し て、レベルが低いから出るべきではないという議論がでることはな い。(アトランタオリンピックでは日本がブラジルを破って「マイアミ の奇跡」と称されたが、当時の日本とブラジルの実力差が、今回 のシドニーとアルアハリの実力差ほど大きくないと言い切れるだ ろうか。) そして、どんなにレベルの低い選手が出ていても、オリ ンピックが多くの種目において世界一を決める大会という位置を占 めていることは間違いない(サッカーの場合は年齢制限があるの で一概にそうとは言えない)。トヨタカップもそれでいいのではない か。サッカーは一部のトップレベルの選手の占有物ではないし、ど んな地域の、どんなレベルの低い選手、チームにも、世界一への 道が開かれているということで、サッカー選手を目指す多くの子ど もたちが夢を持つことができたり、地元のチームを応援する多くの 熱狂的なサポーターたちがその話題で美味しいお酒を飲んだりす ることができる。それでいいのではないかと思う。
by calico_skies1974
| 2005-12-17 17:50
| 生きものたちの部屋
|
ファン申請 |
||